予防
言葉を話すことの出来ない動物たちの病気は、何よりも日常の予防と早期発見が大切です。
そのためにも、病気についてある程度知っておくこと、そして、病気になって慌てないよう、事前の予防が大切です。
ワンちゃん
犬にも人間と同じようにいろいろな病気があります。
子犬から老犬まで、その年齢に合わせた健康管理が必要であり、犬種によってもかかりやすい病気に特徴があります。
ネコちゃん
ネコちゃんは、痛みを人に見せないという性質があります。また、恐がりで繊細な子もいます。飼い主様が気づいた時には重症化している事が多いため、普段から健康状態を観察し、異常があれば早めにご来院ください。
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混合ワクチン
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【ワクチン】
猫のワクチンは3種混合ワクチンを接種することが多いです。「猫ウイルス性鼻気管炎」、「猫カリシウイルス感染症」、「猫汎白血球減少症」の3つの病気を予防できます。これらのウイルスは感染力が非常に強いので、室内で飼育している猫でもワクチンの接種が必要です。
また、外に出る猫は「猫白血病ウイルス」「クラミジア」や「猫エイズ」に感染するリスクも高いので、これらの病気を予防できる5種混合ワクチンや猫エイズワクチンの接種をおすすめします。
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フィラリア
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【予防法】
猫もフィラリアに感染する例が多いことが明らかになってきました。猫はフィラリアにかかっても犬のように症状がはっきり表れることないのですが、少数の虫体の寄生で急激な症状の変化が認められることもあります。
月一回のお薬の投与でフィラリアの予防が可能です。
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ノミ・ダニ
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【予防法】
外に出る猫だけでなく室内外の猫でもノミが寄生することがあります。一旦寄生すると根本的に寄生虫を駆除することはとても大変です。ノミ・ダニ予防薬の投与を定期的に行いましょう。
小動物
ウサギのような被捕食動物は、病気や痛みを隠す習性があります。飼い主様が気づいた時には重症化している事が多いため、普段から健康状態を観察し、異常があれば早めにご来院ください。
ウサギ
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臼歯過長症
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【発症原因】
ウサギの歯は一生伸び続けます。かみ合わせが悪いと歯が削れず臼歯(奥歯)が変な方向に尖って伸び、頬や舌を傷つけます。
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【症状】
食欲の低下、よだれ、歯ぎしりなどの症状が認められます。
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【予防法】
牧草を中心とした食事を与えると、臼歯が削れて歯の伸びすぎを防ぐことができます。
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毛球症
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【発症原因】
毛づくろいをした際に飲み込んだ毛が胃や腸の中で固まることによって発症します。
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【症状】
食欲が無くなったり、糞の形が小さくなったり量が減ったりします。
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【予防法】
こまめなブラッシングを行い、飲み込む毛の量を減らすことが最も効果的です。
フェレット
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フィラリア(犬糸状虫症)
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【発症原因】
フィラリアに感染した動物の血液を吸った蚊によって感染します。
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【症状】
咳が出たり呼吸が苦しそうになったりします。フェレットは体が小さいため、少数の虫体の感染で症状が認められ、突然死してしまうこともあります。
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【予防法】
4月から12月まで月一回の投薬を行うことで予防が可能です。
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ジステンパー
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【発症原因】
犬ジステンパーウイルスの感染により発症します。
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【症状】
食欲不振や発熱のほか目ヤニや鼻水が出ます。
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【予防法】
ワクチンの接種で予防が可能です。